上辺だけの言葉も、熟慮の上の台詞も、全て戯言?
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以前友人に影響されて以前に村上龍を読んだときは、あまりのファシスト色の強さに中てられて、不安定になったりしていたけれど、今回の「69」はその“龍のイメージ”とまったく違うものだった。
主人公が少年だからかしら。
龍の色(だと私が思っている)独善的な思考と行動。その部分だけを取り出すと、鼻持ちならない小童め!という感じもするけれど、基本的なテンションが明るい為非常に読みやすい。
ただ、友人にも聞いていたけれど、大きなフォントで書いてある文字があるため、ステージ前に強制的にネタをチラ見させられているような気分になりました。
それがいいとも悪いとも言わないけどね。言わないけど、さ。
それにしても、“龍”が、読み易いなんて…!
素直な気持ちで読みきることができたことに吃驚。
先入観で本を選ぶことの愚行を改めて認識させられました。
選り好みはやめよう。
思春期特有の独善的・自己中心的思考、苛立ち、誇大妄想、もろもろ、ナチュラルにハイテンションに描かれているためまったく拒否反応が出ない。素直に読める。
―印象深い台詞―
「話すことで、僕はスターとなった。暗く反省しても誰もついて来ない。楽しんでいる奴が勝ちなのだ。
たとえ退学になってもオレはお前らにだけは負けないぞ、一生、オレの楽しい笑い声を聞かせてやる………。」
(本文抜粋)
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